FAQよくあるご質問

絞り込み

質問一覧

溝の深さ、幅、溝ピッチを決める基準は何ですか?

ウェブの運転条件[運転速度・張力・ロール径・ロール表面粗さ]でフィルムの浮上量が計算できます。基本的な考えとして、排除するべき巻き込み空気の断面積は、フィルムの浮上量xフィルム幅となり、左記の断面積以上の微細溝断面積が得られるように溝本数を決めます。溝断面積は加工装置の能力と加工材質により決まりますが、当社標準溝は幅150μm x 深100μmの三角溝になります。

シワ伸ばしに効果的な溝形状はどのパターンですか?

唯一シワ伸ばし効果がある溝形状はWヘリカルパターンですが、シワ伸ばし効果が発揮されるのはリードピッチが1mm以下のゴムロールに限られます。ゴムロールでも溝ピッチが広くなると、ゴム表面の弾性変形効果が小さくなるためにシワ伸ばし効果も小さくなります。

メッキロールでシワ伸ばしはできますか?

マイクロクルーブ(微細溝)付コンケーブロールであれば、メッキロールでもシワは伸ばせます。

コンケーブローラーで表面がメッキとゴムでシワ伸ばし効果に差はありますか?

摩擦係数の大きいゴムの方がメッキに比較し、シワ伸ばし効果が大きくなります。

マイクログルーブロールでテンションカットを検討する時の注意点は?

フィルムの材質、コーティングの有無により摩擦係数が変化します。製造ライン上の最低摩擦係数で、テンションカット機能の設計・評価をすることが重要になります。

サクションロールをマイクログルーブロールに置き換えができますか?

サクションロールからマイクログルーブへの置き換えは可能です。ロール抱き角と必要張力比を確認し、採用の是非を検討する必要があります。

クラウン形状(太鼓型)ロールでシワは伸ばせますか?

クラウン形状のロールではシワは伸ばせません。フィルムに浮き上がりがなくロールとフィルム間に十分な摩擦力が働く場合は、ロール中央に向け左右からの流れシワが発生し、中央部で折れ込みが発生します。

コンケーブ形状(鼓型)ロールでシワは伸ばせますか?

コンケーブ形状のロールではシワを伸ばすことができます。ただしフィルムに浮き上がりがなくロールとフィルム間に十分な摩擦力が働くことが絶対条件になりますので、捲込みエアーを有効に排除できるマイクログルーブ(微細溝)加工が必須の条件になります。

コンケーブ形状(鼓型)ロールでなぜシワが伸ばせるのですか?

ロールとフィルム間に十分な摩擦力が働く状態では、ロール中央部よりロール端面方向の直径が大きいことで周速差が生じ、その速度差が幅方向にフィルムを拡張する分力を発生させ、分力による摩擦で拡張できます。

コンケーブ形状(鼓型)ロールにマイクログルーブが無いとどうなりますか?

ロールとフィルム間の摩擦力が非常に低い速度から失われ、ロール中央に向けフィルムが引き込まれるため、ロール中央部にシワが発生します。

転写しない溝幅はおよそどのぐらいですか?

当社の経験値で0.35mm以下であれば多くの場合転写しません。当社の標準溝幅は0.15mmとしております。

溝の転写はなぜ起こるのですか?

フィルムが運転張力で溝に落ち込むように引き込まれることで、溝エッジとの接触位置に連続した転写痕が発生します。改善の方法は張力を低くする、または溝幅を狭くする必要があります。

スクラッチ傷はなぜ起こるのですか?

ロールとフィルムの間にエアーが巻き込まれ、ロールが空転し始める臨界状態の時、フィルムとロールの速度に差が生じた状態で断続的に接触することで転写痕が発生します。

テンションカット比の考え方は?

張力比:T1/T2=1/2とすると2倍以下のテンションカットが可能となりますが、張力の絶対値でなく比率であることに注意が必要です。T1=50Nの時、T2=100N、張力差50Nのテンションカットが可能。T1=10Nの時、T2=20N、張力差10Nのテンションカットが可能となります。張力が1/5ならカットできる張力も、1/5になります。

マイクログルーブロールでテンションカットができますか?

駆動ロールにマイクログルーブ加工を実施すればニップレスでテンションカットができます。オイラーのベルトの公式通りに、摩擦係数と抱き角に応じた張力比のテンションカットができます。